日米合作、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演作となる映画『シェル・コレクター』が、いよいよ2月27日(土)より、公開となる。本作はピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛され、2012年文化庁在外芸術家派遣によりニューヨークでも活躍してきた坪田義史監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影。厭世的生活を送る主人公の盲目の貝類学者にリリー・フランキーを迎え、寺島しのぶ、橋本愛、池松壮亮といった豪華共演者が脇を固め、実力派役者陣と美しい自然が美しくも生々しい、これまでにない作品になっている。第45回ロッテルダム国際映画祭にも正式出品された本作を一足先に鑑賞した各界の著名人から、独創的な世界観を絶賛する声が続々と届いた。
リリー・フランキーの存在感に引き込まれる!
静かで官能的で寓話的な映像観てるうちに神の視点はどこなのだろうと探るが簡単には見つからない。まるで、ヌーベルバーグの映画のような感触。いつも正体をみせてくれない男リリー・フランキー。どんな心を持っているのだろう。何を愛しているのだろう?何に泣いているのだろう?いつか教えてくれるのかしら?
—岡村靖幸(ミュージシャン)
死生観を物語る海、シェルの造形美とリリーさんの深みある演技に引き込まれました。
—清川あさみ(アーティスト)
しかしこの『シェル・コレクター』のリリーさんの役者魂は凄い。『レヴェナント:蘇えりし者』のディカプリオとタメをはっています(笑)。感動しました!—信藤三雄(アートディレクター)
貝の螺旋…美しい風景…感覚を刺激される映画!
こんなにたくさんの貝を間近で見る映画は初めてだ。普段あまり眺めないようにしているのは、気が遠くなりそうだからだ。そんな貝の毒が映画の全編に死なない程度に漂っている。ゆらゆらと。—椹木野衣(美術批評家)
貝は私たちと異次元と繋ぐ結節点ではないか。視覚ではなく手触りで世界を見よと挑発されるような映画だ。海底で息子がウミガメになって囁きかけるシーンでは触覚のリアリティを感じた。—鴻池朋子(美術家)
まさに完璧な貝の螺旋よう美しい作品。内省的で静かな印象なのに同時に力強く、最後まで一気に惹きこまれてしまった。
—カヒミ カリィ(ミュージシャン)
離島で暮らす主人公から、孤独や欲とは何かを考えさせられた…
美しい島の雰囲気とそこから生まれる人間の欲望の醜さは、気持ち良いくらい気持ち悪くて心に響きます。
—栗原類さん(モデル/俳優)
捨てたはずの俗世が襲いかかって来るこの感じ…。シンプルにしようとしても出来ない人間の生活。都会で暮らす人たちにこそ観て欲しい映画です。—内田春菊さん(漫画家/作家/俳優)
ぼくたちが生きている世界は広大で神秘に満ちている。坪田監督は詩的に映像のなかで人が生きる孤独や美しさ醜さを見事に表現していた。—熊谷和徳さん(タップダンサー)